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お風呂の残り湯洗濯 洗濯物への影響は?

お風呂の残り湯を洗濯に使うという方法は、昔から定番の節約方法です。
ですが、雑菌が気になるという意見や、入浴剤を入れた残り湯でも大丈夫なのかという疑問の声もよく聞かれます。
そこで、お風呂の残り湯洗濯をする際の注意点や衛生面について調べてみました。

残り湯洗濯は本当に節約になるの?

とある会社が実施したアンケートによると、お風呂の残り湯をお洗濯に使っている人は、約半数にものぼると言われています。
残り湯洗濯を行う理由として、やはり一番多かったのが「水道代の節約になるから」という回答でしたが、果たして残り湯洗濯は本当に節約になるのでしょうか。

お風呂は一度におよそ200リットルのお湯を使うと言われています。
対して洗濯機は一度におよそ70~100リットルの水を使うといわれています。
お風呂のお湯が約半分の100リットル残っているにしても、一度のお洗濯で使う水の量は十分にまかなえるのです。
水道料金を1リットルあたり0.3円と仮定して、洗いの工程でのみ残り湯を利用し、1回の洗濯で約50リットルの残り湯を使うとすれば、およそ15円節約できます。
これを1カ月分に換算すると約450円、1年間だと約6000円の節約になる訳です。

「残り湯をくみ上げるポンプの電気代がかかるから、結局節約にはならない」という意見もあるようですが、
ポンプの電気代はメーカーにもよりますが1月数十円程度と言われていますので、結果的にきちんと家計の節約に繋がっていると言えます。

残り湯洗濯の衛生面は大丈夫?

残り湯洗濯をするにあたって、やはり気になるのが衛生面ではないでしょうか。

お風呂の残り湯には、確かに雑菌が多く繁殖していると言われており、一晩おいておくとその数は1000倍に増えているとのデータもあります。

ですが、もともとお風呂の残り湯にいる雑菌というものは、人間の身体についていたもの=人間と共生していたものですので、それらの影響で病気になるということはありません。

お風呂の残り湯を洗濯の洗いからすすぎの全工程で使用してしまうと、雑菌や垢が洗濯に残ってしまう可能性もあり、臭いの元にもなります。

そのため、お風呂の残り湯をお洗濯に使用する場合には「洗い」の工程でのみ使用することを心がけましょう。
そうすれば、洗濯物に雑菌や垢が残る可能性もほぼありませんので、臭いが気になることもありませんし清潔です。

残り湯洗濯での注意点とコツ

お風呂の残り湯でお洗濯をする際の注意点や、ちょっとしたコツをいくつかご紹介します。

まず、お風呂に入浴剤を入れている場合には、入浴剤の説明書きに「残り湯を洗濯に使用できる」かどうかの記載があるかチェックしてみましょう。

色鮮やかな入浴剤の場合には、つけおき洗いなどで衣類に色が写ってしまうことがあります。
また、バスソルトなどは塩ですので、これでお洗濯をすると衣類をいためてしまいます。

入浴剤には香り付きのものが多いので、洗剤や柔軟剤の香りと混ざって不快臭になってしまうことも。
入浴剤を使用した残り湯でお洗濯をする際には、清水でちゃんとすすぎを行うことが重要です。

お風呂の残り湯の雑菌がどうしても気になる!という場合には、重曹を入れておくのがおすすめです。

残り湯に重曹を入れておくことで、水がアルカリ性になり、雑菌の繁殖を防いでくれる役割があります。

その他にも、洗濯洗剤に除菌・抗菌成分が配合されているものを使用したり、酸素系漂白剤を投入することも有効です。

お風呂に浸かる前にきちんと身体を流してから入浴する、浴槽内にタオルを浸けないことで、残り湯をなるべく清潔に保つこともできます。

いずれにしても、すすぎをキレイな水道水で行うことで、臭いや雑菌の心配はほとんどなくなりますので安心してください。

その他にも残り湯は、泥汚れの下洗いや、お掃除にも使用することができます。

お風呂の残り湯を上手に使うことで、節約にもなるしエコにも繋がりますので、まさに良いことづくめと言えますね。


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